津波に関する研究や防災・減災実務において,コンピュータ・シミュレーションは不可欠な技術となっています.その精度向上には水理実験が重要な役割を果たしますが,十分に活用されていない貴重な実験結果がたくさん存在します.そこで,津波解析技術の向上を目指し,実験データとの比較・検討,そして「開発」を行う津波解析ハッカソンを開催します.
期間:2020年9月1日(火)〜3日(木)
場所:小豆島
本小委員会では、津波の理論や実験、調査等に関する研究をレビューし、体系的に整理を行っています。また、数値モデルの検証に使用できる解析解や実験・調査データ等をベンチマーク問題としてまとめております。これまでの活動の成果を多くの方々に使っていただくため、防災科学技術研究所との共同研究として「津波防災研究ポータルサイト」を構築し、2018年5月22日に公開しました。津波防災に関する研究や実務において、ご活用いただければ幸いです。
ポータルサイトをさらに良いものにしていきたいと考えておりますので、ご要望等がありましたら、こちらからお知らせ下さい。
1960年代から津波の発生機構や伝播計算手法などの研究が行われており,それらと合わせて波力や漂流物など津波作用に関する模型実験,国内外で発生した津波災害の現地調査が多数行われ,貴重な実験データや調査データ等が蓄積されてきている.さらに,2011年東日本大震災では膨大な被災データが得られるとともに,その被災機構の解明のため数多くの機関により様々な実験的研究が実施されている.これらのデータは,現象の解明に役立つばかりでなく,今後起こり得る巨大津波による被害を予測するための数値モデルの検証データとなることから,極めて貴重な基礎資料といえる.また,自治体等が実施している津波被害想定では津波数値計算が必要不可欠な解析手法となっているが,計算精度を確認する方法が確立されていない.そのため,過年度の計算結果を再現できないなどの問題が発生しており,標準的なベンチマーク問題が必要とされている.このように実験や調査等によるデータは津波に関する防災研究および防災実務の両面から重要となっている.そこで,既存データを体系的に整理し,多くの研究者や実務者が有効活用できる基礎資料を得ることを本小委員会は目的としている.
活動内容は以下の通りである.
(1) 津波の理論や実験,調査等に関する研究をレビューし,体系的に整理する.
(2) 数値モデルの検証に使用できる解析解や実験・調査データをベンチマーク問題としてまとめる.
(3) 津波防災研究ポータルサイトを構築し,運用する.
なお,ワーキンググループ(WG)の構成は以下の通りである.
WG1:サイト運用・アウトリーチ
WG2:発生・伝播・遡上
WG3:波力
WG4:侵食・堆積
WG5:漂流物・建物倒壊
以下は2018年6月末日までの活動です。
以下は2018年6月末日までの委員です。