担当:土木学会 海岸工学委員会, 香川大学 四国危機管理教育・研究・地域連携推進機構, 気象庁 高松地方気象台
日時:2025年 11月25日 火曜日 15:15〜17:00
場所:サンポート高松 第一小ホール
内容:地球温暖化に起因する海面上昇、海水温の上昇、台風の大型化・強力化などによる高潮災害の激甚化や、発生確率の高まりが指摘される南海トラフ巨大地震による津波など、深刻な浸水被害の発生が懸念される今日、私たちが今後検討すべき、津波や高潮に関する防災情報のあり方、海岸保全のあり方、さらには沿岸部の持続可能な街づくりや土地利用との連携といった課題について、四国の現状を踏まえた意見交換を行います。
□シンポジウムの開催趣旨説明
香川大学 四国危機管理教育・教育・地域連携推進機構 野本 先生
~平成16年高潮災害被害経験者の証言動画放映~
□話題提供
「これからの海岸行政に求められるもの」(仮称)
国土交通省 水管理・国土保全局 海岸室 多田 直人 室長
□パネルディスカッション
テーマ「これからの海岸保全のあり方ついて」(仮称) 1時間15分
コーディネーター 候補
香川大学 四国危機管理教育・教育・地域連携推進機構 野本 先生
パネラー 候補
・高知工科大学 大学院工学研究科 佐藤慎司 先生(海岸工学)
・香川大学 地域強靭化研究センター 金田義行 先生(強靭化)
・国土交通省 水管理・国土保全局 海岸室 多田直人 室長
・(P)気象庁 高松地方気象台 気象研究所 高野洋男 氏
シンポジウムの概要説明 骨子
→パネルディスカッションではこれらを掘り下げていく
①海水による深刻な浸水被害が発生する危機が迫っていることの確認
・気候変動による海面上昇、海水温上昇、台風の大形化・強力化
・発生確率が高まる南海トラフ巨大地震
②防災情報のあり方
・気象情報(台風予測、気象警報、潮位の情報)
・地震観測・津波予測及び観測(DONET)
・住民への周知
→さらに良くしていくためにどうしたらいいのか。
③海岸保全のあり方
・海岸保全施設の整備方針(計画・設計)
→過去に発生した現象の記録重視から、科学的な将来予測を適切に取り込むことへの考え方転換
・気候変動による影響を明示的に考慮した海岸保全施設の計画外力設定
→河口デルタの都市で現状(設計外力)を大きく上回る計画外力になる可能性
→海岸では河川の流域治水のようにリスクを分散することが困難。
→街づくりや土地利用との連携か・・
④街づくりや土地利用との連携
・浸水被害防止区域の指定(災害危険区域(名古屋市))
→事例少ない
・津波災害(特別)警戒区域(津波防災地域づくり法)
→津波災害特別警戒区域の指定は進まない(静岡県伊豆市のみ)
・居住誘導区域設定
→災害のリスク評価に基づく都市計画
→具体例ほぼなし
→リスクマップ
これらについてネガティブにならず議論する。