土木学会,地震学会,地理学会,地球惑星科学連合の津波調査関係者の皆様

3月27日現在,第1期調査チームが宮城県や岩手県に入り,これから第2期,第3期の調査チームと被災地での調査作業が始まると思います.現在のところ,被災の負担を考え,調査は6チーム前後/週に限定し,安全を確保しつつ広範囲に調査進めていく予定です.このため,しばらくの間は,東北太平洋岸での調査については,事務局の方で調査チームおよび調査地点を調整させていただく方針です.

一方,メディア等でもご存知のように,まだまだ行方不明者がたくさんおられます.皆さまにはすでにご承知頂いているとは思いますが,調査におきましては,くれぐれも行方不明者の捜索活動への配慮をお願いいたします.実際のところは現場でのご判断となろうかと思いますが,被災者のお気持ちを考慮して捜索活動の邪魔にならないように努めてください.それに加え,瓦礫等も所有権がございますので,痕跡調査のために瓦礫や被災家屋の中に立ち入ったりする場合や,堆積物調査など現地の状況を変更するような調査を行なわれる際には,くれぐれも被災地の方へのご配慮をよろしくお願いできればと思います.また,今後海外からの調査団のカウンターパートとなられる方は,上記の点を海外研究者に理解頂いた上で現地入りされるよう,お願い申し上げます.念のためのご連絡ではございますが,何卒ご理解とご協力をよろしくお願いいたします.

東北地方太平洋沖地震津波合同調査グループ 事務局一同