このページでは,予備調査および関連者からのコメントを掲載しています.

交通関係の復旧状況

調査にあたっての現地情報等

緊急車両パス

3/30

  • 北上警察署に電話してかなり粘ったのですが,「緊急車両パスはもう発行していない」と言われました.少なくとも我々の調査では,パスがなくて困ったことはありませんでした.
  • 両石など,通行止めになっている地点でも,目的を伝えれば中に入れてくれました.

3/24

  • 宮城以外(例えば東京)の緊急車両パスは,宮城県でも有効
  • 緊急車両パスがあれば東北道のガススタンドは使える:宮城全域
  • スタッドレスは必須

宿泊

3/29

北上市については,給油以外の生活状況については,ほぼ平常通りと考えて良いものと思われる. なお,ホテルについては,ビジネスホテルはおおよそ営業しているようですが,震災関係の利用が多く,満室となっている日もあるようです.

3/28

仙台市内のカプセルホテルは泊まれます. 各地からの救援の人で一杯ですが,まだ空きベッドがあります.食事,電気,大丈夫です.

3/26

  • 仙台市内のビジネスホテルは,特に大手のチェーン店は条件付で部屋を貸し始めているようです.ただ,ウェブでは予約ができなくなっているので,電話されることをお勧めいたします.
  • 私たちが予約したホテルの条件としては,①朝食なし,②お風呂のお湯は出ない可能性あり(出ても最高40度),③1室4000円で貸すものの,もともと値段の高い部屋なので,ガスと物流が戻ったら,最大7500円まで上がる可能性がある,という3点でした.ただ,食料とガソリンが入手困難なので,仙台に泊まるのが得策かは判断できません(仙台市内が最も入手困難なように思いました).
  • それ以外に,先遣隊で行ったときに北上の東横インはやっていましたし,盛岡市内もおそらく大丈夫だろうと思います.

3/21

  • 宿泊は,ネットで調べて欲しい.仙台から離れると確保しやすい
  • 仙台ではほとんど空いていないか,満室です(被災者の方に貸している場合があるようです).
  • 一方,山形や北上などでは,ビジネスホテル(東横インやアパホテルなど)が空いています.また,飲食店も営業しています.
  • 仙台に入られる方は,山形を拠点にされるのが良いと思います(先遣隊はそうしています).

ガソリン

3/29

  • 岩手県
    • ガソリン,食料の調達については沿岸部から離れれば比較的容易でした.北上から各湾へは2時間弱,遠野にも宿があるよう.
    • 今回,第3チームは北上市を拠点に活動した.陸前高田市はもとより,北上市でも給油は難しいが,途中の住田町の給油所では,車列数台程度の給油所もあり,午前中であれば比較的楽に給油ができる.
    • 東北自動車道は既に全通しているが,これにより給油の状況はむしろ悪化しているとも言える.東北道での給油には1時間程度の待ちを覚悟しなくてならないが,とりあえず東北道で給油を行うことを推奨する.
    • 岩手での給油についてですが,遠野や北上など,被災地から少し離れた地点では場所や時間を選びますが長い列に並ばず給油することができます.もちろん,「現地車両限定」とか「緊急車両のみ」といったスタンドもありました.
  • 宮城県
    • 仙台市周辺は未だにガソリン等は並んでいますが,一時期ほどではないと思います.また,コンビニもちらほらあいてきています.東北自動車道の周辺のほうが,品はあります.
    • 三陸道は,鳴瀬以降登米まで緊急車両しか入れない状態でしたので,南三陸・女川・石巻などを調べる場合は,緊急車両パスがほしいところです.調査のためと言えば,入れてくれる可能性もあります.また,余震はかなりありますので,ご注意を.

3/28

  •  宮城県 給油にはかなりの時間がかかります.海岸付近の道路は不通もあり,注意必要です

3/26

  • 一般車のガソリンの確保が非常に困難です(3時間程度給油待ち)。
  • 【緊急車両のステッカー】があれば、専用スタンドにて、待たずに給油可能(3千円までの給油規制あり)。 ただし,現地の負担を考えると,現地でガソリンを長殺するのはできるだけ避けてください.

3/21

  • ガソリンについても,高速道路沿いでは緊急車両パスがあれば給油できますが,ガソリン自体が売り切れの場合があります.
  • その意味でも,山形など周辺都市を拠点として,そこで給油してから現地に入られるのがよいと思います.
  • ただし,山形では行政指導によりレンタカーの貸し出しをしていません.レンタカー自体は別の場所で確保する必要があります.

自動車

3/29

気仙沼から国道45号線を南下していくと,いくつもの地区が壊滅的です. 軒並み10メートル程度の津波でやられているのではないかと思います. また,ビルなど,強固に見える構造物も被害を受けていますので,そのあたりの詳細な調査が必要になると思います.

3/2?

  • 地震により道路が盛り上がっている部分が結構ありますし,瓦礫も場所により散乱したままです.慎重に走れば普通車でも大丈夫だと思いますが,海岸に近づくことをお考えであれば,4輪駆動のほうがよろしいかと思います.実際問題として,被災地の中を住民の方は普通車で走っていらっしゃいます.普通車より4輪駆動のほうが行ける範囲が広がるとお考え頂くのがよろしいかと存じます.
  • (天気予報で)今後仙台市内で雪が降る確率が低く,路面凍結の恐れがある早朝や深夜に移動されないのであれば,仙台市内は不要だと思います.ただ,山形等の周辺都市を拠点にされる場合,仙台への移動経路上にまだまだ雪が残っております(たとえば笹谷峠). 明確に回答できていないかもしれませんが,4輪駆動+スタッドレスが安心かと思います.ご参考になればと思います.

被災地でのヒアリング

これは,特に気をつけられたほうが良いと思いますが,ご家族が無事な方や高台に住まれている方は,前向きに対応いただけると思います.これから,マスコミなど,同じような質問を繰り返す可能性がありますので,そのあたりはご配慮されたほうがよろしいかと思います.

広域調査報告

国土交通省

大学関連

北海道

3月13日は,一時的に津波警報が出された北海道南部日本海岸を調査しました.具体的には,余市,岩内,瀬棚,江差です. これらの漁港では,夕方に潮位の上昇は観察されたものの,岸壁を越えるようなことはなく,船も人もまったく無事とのことです. 岸壁の高さは測りました.

青森県

岩手県

3月14日(岩手大学・小笠原)

  • 内陸と沿岸部との道路は規制中.
  • 救助・支援のみ通行可.
  • ヘリコプターによる沿岸と内陸との搬送が繰り返されています.

盛岡市

3月14日(岩手大学・小笠原)

  • ライフラインは概ね復旧.ただし,食料・燃料の不足
  • 大型ショッピングセンターも明日には販売中止になるとのこと.

沿岸部

3月14日(岩手大学・小笠原)

  • 壊滅的な状況
  • ライフラインの復旧のメド立たず.

陸前高田

3月14日(岩手大学・小笠原)

  • 人口2万3千人中,1万5千人行方不明
  • 大槌町は町全体が壊滅状態:音信不通
  • 防災本部が機能していない模様.

宮城県

仙台市内

3月13日(東北大・越村先生)

  • 市内の状況
  • 電力は徐々に復旧しつつあるが,断水は継続中.市内のコンビニ等は市民により長い行列.ガソリンスタンドも同様で,入手はきわめて困難.調査の機動性はきわめて低い.国道4号は渋滞しているが通行は可能.しかし4号線から海岸部へのアクセスはきわめて悪い状況. 3月13?日(岩手大学堺先生情報)
  • 地震の際に仙台に滞在しており、先程ようやく盛岡に戻った教員の話では、仙台ではレンタカーの貸し出しが休止されており、さらに仙台から盛岡までの国道沿いのガソリンスタンドには長蛇の列だそうです。この教員は、結局ヒッチハイクで戻ってきました。

名取川・仙台空港

3月12日(東北大・越村先生)

  • 名取川右岸から仙台空港の北側にかけてを調査した.仙台東部道路のアンダーパスを通じて平野一帯を津波が浸水.浸水域は海岸線から3~4km内陸まで到達.浸水限界付近の浸水深のみ計測.1m尺程度(海岸から3km程度).浸水域内は泥水がまだ滞留しており,海岸に近づくことは困難な状況.

若林区

3月12日(東北大・越村先生)

  • 若林区荒浜付近.東部道路まで浸水.被害状況はきわめて激甚.行方不明者の捜索活動が展開中.

3月13日(東北大・越村先生)

  • 午後:若林区岡田付近.東部道路仙台東インターを経て県道23号から入った.津波は23号の六丁の目東まで到達(海岸から約4.5km).道路沿いに浸水深を計測したが(海岸から3km付近,浸水深1m程度),原発関連のニュース(女川の数値が上昇しているとの報道)を聞いて一旦大学に帰着した.

泉区

3月14日(東北大・箕浦先生)

  • ほぼ復電し、ガソリンスタンドも各所で再開しました。ただ、給油には長蛇の列。
  • 近所のスタンドも2kmぐらいつながってます。
  • 食料は殆ど手に入りません。2時間並んで、お菓子、ペットボトル1本のみ。自販機もほぼ売り切れ。

青葉区・東北大学

3月13日(東北大・越村先生)

  • 午前:学内の被害状況,災害対応体制について協議.
  • 大学の研究室は壊滅的被害により全て使用不能.サーバ類も破壊された.
  • 電源は総合研究棟建物1階部分のみが復帰し,そこをベースにして当面は活動していく予定.

3月14日(東北大・箕浦先生)

  • 研究室・自宅はひどい状況.当分は片付けに追われる.
  • ガソリンなどの物資が極端に不足している.緊急車両優先で給油は困難.
  • 海岸部は,救助作業が続いていることと,瓦礫の山で到底近づけない.また,場所によってはヘドロが腰の高さまであり,危険で入れない.
  • 電気は復旧しはじめている.
  • 東北大は4月末まで休校の方針.学生は原則実家に帰ること.

福島

茨城県

3月15日(東北大・箕浦先生)

  • 県央では徐々に食品が入荷しているが、まだ十分でない。ミネラルウォーターの入手も容易ではない。
  • ガソリン給油には2時間以上の列、一台での量制限。半日以内に売り切れ。
  • 日立はこれより状況が悪く、日立より北はさらに悪い。
  • また昨日の午前にも、津波来襲の可能性があり避難の指示が出た(昼に可能性が無くなり解除)。
  • 以上のため現在の調査スタイルは、被害地域内では、
  • 徒歩か自転車で移動、水は自宅から持参のもので、
  • 食事はおにぎりと、被災地の生活状況に近づけています。