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* 予備調査 [#c8e778fd]
* データ記録箇所 [#m0f19cf4]
** 函館市 [#y8b33156]
- 3/14 北海道大学・西村
海岸線約1㎞の範囲,内陸約400mまで冠水.冠水域内で,3側線を設けて
ウォーターマーク,聞き取りなどから水位分布を測定.水位は,
海面上1.8~2.0m(潮位補正なし)でほぼ一様であった.建物被害は
朝市周辺で顕著で,地盤上1.5mまで浸水していた.防潮堤の高さは海面
から2.5mで,今回の津波は防潮堤がない地点から侵入した様子.
なお,最大の浸水は,11日23:30ころだったとの証言あり.
** 函館南部,津軽海峡に面した住吉漁港 [#i0f252cf]
- 3/14 北海道大学・西村
津波による水位上昇は2.0m(潮位補正なし).漁船や建造物への
被害はなし.周辺の集落は岸壁に守られていた.
** 森町,森港 [#mb51edea]
- 3/14 北海道大学・西村
津波による水位上昇は2.0m(潮位補正なし).19:30頃が最大で,
この時は岸壁の低い部分を越えて,48m内陸まで浸水した.
漁船,家屋の被害なし.養殖ホタテには大きな被害.
** 3/15 北海道大学・西村 [#nf5d6e1a]
鵡川,静内,浦河,様似の各漁港において調査した.
いずれも,岸壁から遡上限界までの測線を設け,痕跡と証言を元に,津波の高さ分布を調べた.
鵡川:
津波は19時頃が最大で,遡上限界は208m内陸,海面上2.7m(潮位補正なし.以下同じ).
漁港建物に残された痕跡の海面からの高さは2.6~2.9m.
静内(新ひだか町):
津波は19時頃が最大で,遡上限界は68m内陸,海面上1.7m.
浦河:
2測線で調査した.測線の間隔は約200m.
津波は第2波が最大で,遡上限界は48m内陸,海面上3.4m.
痕跡の海面からの高さは3.4m
海岸に近い倉庫では,地盤上185cmまで浸水したところもあった.
様似:
津波は夕方の2or 3波目が最大で,遡上限界は223m内陸,海面上3.6m.
建物に残された津波痕跡の海面からの高さは3.7m.
漁港付近では建物や家屋への被害が顕著で,多くの民家が地盤上1.0~1.3mまで浸水した.
** 【痕跡】 (3/15) 北海道大学西村 [#d61cd4a4]
-- 鵡川,静内,浦河,様似の各漁港
冬島漁港:
浸水範囲は港内のみ.
遡上限界は約30m内陸,海面上1.8m(潮位補正なし.以下同じ).
証言に基づく岸壁上での津波の高さは海面上1.7m,
**北大工学部海岸(渡部)計測方法:レベル+レーザー測距+GPS [#b942dbc9]
旭漁港:
浸水範囲は漁港内のみ.
遡上限界は約50m内陸,海面上3.5m.
笛舞漁港:
遡上限界は約75m,海面上4.1m.
漁港内の建物に残された痕跡の海面からの高さは3.5m.
えりも漁港および市街地:
えりもでは,海岸線1.3㎞の区間に4測線設けて調査した
漁港内での測線では,遡上限界は約59m内陸,海面上3.2m.
建物に残された痕跡の海面からの高さは3.3m.
えりも漁港の南西約800mの集落では,遡上限界は約68m内陸,海面上4.5m,
民家に残された痕跡の高さは海面上4.1m,
歌別漁港:
漁港背後の道路まで浸水,
遡上限界は58m内陸,海面上3.3m.
建物に残された痕跡の海面上の高さは3.5m.
東洋集落:
船揚場の斜路や海岸斜面で浸水した跡を確認.
船揚場の斜路では距離25m,海面から4.7mの高さまで浸水.
** 北大工学部海岸(渡部)計測方法:レベル+レーザー測距+GPS [#b942dbc9]
-- 3/15 遡上高(全て潮位補正なし)
---鵡川河口左岸 3.19m
---沙流川河口(富浜樋門前)3.19m
---門別町漁組水産物荷捌所 3.35m
---静内橋の西の海岸 2.22m
---静内のビーチ(有勢内橋脇)2.18m
-- 3/16 遡上高(全て潮位補正なし)
---東静内のビーチ 1.59m
---三石漁港 1.25m
---荻伏漁港 2.20m
---浦河西端のビーチ 3.47m
---鵜苫漁港 2.00m
---留崎橋横 3.37m
---襟裳岬から7km西の海岸 4.4m (断面の変化する開水路を持つ複雑な地形を14m遡上した目撃証言と矛盾のない痕跡を確認したが,物理的に説明できなていない)
---襟裳岬漁港 3.90m
---百人浜海岸 4.00m
---黄金道路,浦路橋横 3.73m
* データ [#ideeb573]
* 写真 [#if49e1c5]