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予備調査 †
データ記録箇所 †
3/16 港湾空港技術研究所・国土技術政策総合研究所(特別:TEC-FORCE) †
石巻港 †
- 石巻港は,港内で測量でき,
- 浸水深3.0m程度
- 津波高4.0m程度(潮位補正前)
港内の二階建ての建物は残っていますし,二階まで浸水した様子はありません.背後地域は,数百メートルは壊滅でした.たぶん,漂流物混じりの津波力について,もう一度検討する
女川港 †
第3班(栗山p、有川p、関p、菅野p、森川p、福永n) †
- 石巻港:港内4~5m(浸水高)
- 仙台新港:港内8m(浸水高)、港外9~14m(浸水高)、10m(遡上高)
- 塩釜港:4.1m(浸水高)
- 仙台空港:5.7m(浸水高)
- 女川漁港:14.8m(浸水高)
【遡汀】 (3/15-17) 仙台市若林,宮城野,名取市ゆりあげ,山元町:東北大学 †
- 【遡汀】 (3/15) 仙台市宮城野:東北大学
- 【遡汀】 (3/16) 仙台市若林,宮城野:東北大学
- 【遡汀】 (3/17) 仙台市若林,宮城野,名取市ゆりあげ,山元町:東北大学
- この2日,猛吹雪になりました.あまりにも甚大な被害になり,文章になりません.
【遡簡】岩沼市~山元町 †
- 計測日:3/19-20
- 計測者:国土技術政策総合研究所(諏訪、加藤、野口、渡邊、土屋)
- (調査地点)
- 中浜海岸(山元町)
- 笠野海岸(山元町)
- 吉田浜海岸(亘理町)
- 蒲崎海岸(岩沼市)
- 二の倉海岸(岩沼市)
【遡汀】(3/25-) 仙台市若林区,荒浜地区,女川町 †
- 早稲田大学
- 3/25
- 仙台市若林区荒浜地区 海岸付近での津波浸水痕跡高 9.54m (潮位補正済み)
- 同所の住宅の痕跡 8.65m (潮位補正済み)
- 荒浜小学校の痕跡 学校の基礎からの高さ 5.05m 4.09m
- 「冒険広場」の丘 遡上高 標高15.89mの丘の頂上よりも 1.1m 下の丘の表面に痕跡あり
- 3/26
- 女川町 町役場 浸水痕跡高 14.0m (潮位補正済み)
- 同町立病院 浸水痕跡高 17.6m (潮位補正済み)
- 女川町竹の浦 浸水痕跡高 11.0m 8.0m 10.9m (潮位補正済み)
【3月26日】【痕跡・遡上】南三陸町町 †
- 計測日:3/26
- 計測者:港空研(有川,鷲崎,作中)
海岸沿いの公営住宅(18年3月築の4階建てRC造) †
4階の天井下ぐらいについた痕跡を調べた.15.87の痕跡高でした.
志津川病院 †
15.03mの痕跡高です.最上階の窓の横についた痕跡です.
町役場 †
- 13.92mの痕跡高です(浸水高に近いと思います)
町役場の人が屋上のアンテナみたいなところに捕まって助かったと
いうことやフェンスにいた人が流されていることから,町役場のフェンス
上部を測定.
※ 海岸のすぐ近くの建物がRCに見えたのですが,50cm角のコンクリートの柱が折れていました.その後ろのSC造は,1階,2階は残っていたのですが,3階部分から折れていました.
【痕跡・遡上】歌津地区 †
- 計測日:3/26
- 計測者:港空研(有川,鷲崎,作中)
陸前港駅周辺 †
12.29mの遡上高でした.崖の上の山の痕跡を調べました.
田の浦地区 †
高台にある家の前の庭先での遡上高が13.51mでした.また,護岸などが破壊
されていました.
歌津駅(浸水高) †
14.72メートルで,歌津駅の床の下まで津波が来襲している痕跡があり,
線路が完全に流されています.
【3月27日】【痕跡・遡上】宮城県雄勝町 †
- 計測日:3/27
- 計測者:港空研(有川,鷲崎,作中)
住宅地の背後の土留め(13:30) †
遡上高が16.67mであった.ゴミの痕跡を測定.
町役場(13:30) †
痕跡高15.45mであった.建物の3階の手すりを測定.窓が割れていた.
すぐ背後は山であったので,遡上高に近いかもしれないが,痕跡高とした.
【痕跡・遡上】宮城県 場所南三陸町,元吉町,気仙沼市 †
- 計測日:3/27
- 計測者:早稲田大学(柴山、松丸、Esteban, 三上)
南三陸町 津波避難住宅ビル(4階建て) †
屋上に避難した1階住民の証言:屋上に避難後、屋上に水位が自分の膝上(71cm)になる津波の第一波が来襲した。
これに対応して、屋上の海側の部品が破損していた。
浸水高は15.4m(潮位補正前)になります。
元吉町 †
津波により、侵食され、海岸線が大きく後退した。
浸水痕跡高 9.3m(潮位補正前)
気仙沼市 †
津波により、多数の船が居住区を漂流した。
浸水痕跡高
- 工場内 8.0m (潮位補正前)
- 神社の丘 11.9m(潮位補正前)
【痕跡】(3/27) 塩釜漁港,多賀城市,七浜町,仙台港 †
- 3月27日
- 調査地点
- 塩釜漁港(魚市場周辺)浸水高 3.59m(潮位補正済)→本塩釜駅海岸通り(イオン)浸水高 4.89m(潮位補正済)
- 多賀城市(国土交通省塩釜港湾・空港事務所)浸水深 1.85m
- 七浜町(菖蒲田浜地区)漁港区 浸水高 11.95m(潮位補正済)→菖蒲田浜海岸 浸水高 9.69m(潮位補正済)
- 仙台港(中央公園受付ビル周辺) 浸水高 5.43m(潮位補正済)
【痕跡・遡上】宮城県気仙沼市気仙沼港周辺 †
- 計測日:3/28
- 計測者:港空研(有川,鷲崎,作中)
護岸背後の建物(やよい食品)(13:36) †
海岸に面する面についている痕跡高が7.66mでした.
第18共徳丸(漂流した船,330トン) †
地盤面が海面より約2.2m.喫水が4mから5m程度と考えられる.
(色が変わっている線まで4.9mでした)
【痕跡・遡上】宮城県名取市より北 福島県相馬市 †
- 計測日:3/28
- 計測者:早稲田大学(柴山、松丸、Esteban, 三上)
名取市閖上 †
名取川右岸の河岸堤防にはほぼ50m毎に亀裂が発生しています。
集落の中央にある丘の上は避難場所になったと思われますが、丘の頂上の2.10m上(折れた木の枝)まで浸水の痕跡があります。
浸水高は漁港で8.3m(潮位補正前)
仙台空港 †
国際線ロビーの床から2.98mの所に浸水の痕跡が残っています。
亘理町 †
阿武隈川右岸は所々で越流が起きていました。
鳥の海公園では海岸堤防が崩壊していました。
浸水痕跡高 公園内のホテルの浸水高 4.57m(潮位補正前)
公園内の松の木の枝 7.3m(潮位補正前)
相馬港 †
岸壁の一部が壊れて、岸壁上に上下が逆さまで転がっていました。
相馬市磯部地区 †
海浜自然の家付近の集落は壊滅していました。
海岸堤防(緩傾斜堤)は各所で崩壊していました。
浸水痕跡高 いくつか残っている家の浸水高 6.3m(潮位補正前)
松の木の枝 地面からの浸水高さは8.1m(GPSデータで場所を特定中)
【痕跡】(3/28) 松島,野蒜海岸,石巻港外港(大曲) †
- 3月28日
- 調査地点
- 松島(乗船所,瑞厳寺門前) 浸水高 3.07m(潮位補正済)
- 野蒜海岸(北端エリア)浸水高 10.35m(潮位補正済)
- 石巻港外港(大曲地区側) 浸水高 5.77m(潮位補正済)
【3月29日】【遡上】唐桑町 †
- 計測日:3/29
- 計測者:港空研(有川,鷲崎,作中)
漁港背後の家(13:36) †
証言により,家の手前まで来ていたということで,13.64mでした.
15:15頃に来襲したとのこと.2波目の前の引きで,前面の海岸の防波堤の
底面が見えるぐらいに引いた.
護岸などの洗掘被害がひどいです.
【痕跡・遡上】本吉町小泉地区(河口部) †
- 計測日:3/29
- 計測者:港空研(有川,鷲崎,作中)
海岸沿いの鉄骨コンクリート造のビルの海抜 †
13.0mでした.ここは,最上階の天井が穴があき,さらに,漁具が
天井についていたので,この建物は乗り越えたと思います.
海岸沿いの家屋背後の山 †
19.64mの遡上高でした.津波で運ばれたであろう痕跡を目印としています.
ここの津波を見ていた方の証言では,「新幹線なみの速度で白波を立てながら
襲ってきた」ということでしたので,波が砕けて襲ってきた可能性があります.
小泉小学校の手前の土留め †
16.06mの遡上高でした.残っている痕跡の高さを調べました.道路橋や鉄道
橋が落ちていました.
この地域では,数百メートル程度の海岸が無くなったのではないかと思います.
これは,津波前と後の写真を比較すれば良いはずです.津波の洗掘か,それとも
沈下かというところです.
【痕跡】御伊勢浜海水浴場付近(気仙沼市)及び大谷海岸付近(本吉町) †
浸水高の測量 †
両者とも、家屋の壁に痕跡を認めました。
前者の痕跡は、海岸から 300 m ほ ど内陸に入った地点に、海面から 14.5~14.7 m の高さにあり、後者は、汀線から 200 mほど内陸に入った地点に、海面から 11 m 程度の高さにありました。
これらの浸水高は、潮位補正後の暫定値です。
このうち、大谷海岸は、舘鼻崎の遮蔽域にあり、これらの高さの差が生じたと考えています。両者の海岸とも、地図と比較して、幅 50 m 程度の砂浜が消失したようです。
【痕跡・遡上】宮城県塩釜市~宮城県東松島市室戸島北の松島青年の家 †
- 計測日:4/2
- 計測者:電中研チーム(電中研・筑波大・金沢大)
【痕跡・遡上】戸倉~大谷海岸 †
- 計測日:4/3
- 計測者:鹿児島大学(柿沼)
- 計測地点:戸倉中学校,戸倉小学校,神割崎,大指漁港,大森崎,清水浜駅,名足小学校
戸倉 †
戸倉小学校付近で,海岸護岸のパラペットが幾つも内陸に流されており,約100m流されているものもありました.
戸倉で300m流されて助かった男性が,そういう人がたくさんいると言われていました.流れている屋根にとっさに乗って海に流され,夜に漁船に救助された方もいたそうです.
JR気仙沼線 †
陸前戸倉~大谷海岸において,駅及び線路が被害を受けており,落橋もありました.
名足 †
昭和8年に低地で浸水があった名足の方は,杉林であった所に高地移転されました.今回,床上まで浸水したが,家屋に大したダメージがなかったそうです.御自宅のフェンスに,今回の浸水高を示すプレートをかけておられました.隣が小学校でした.
【痕跡・遡上】東松島市室戸島月浜~石巻港北の旧北上川左岸 †
- 計測日:4/3
- 計測者:電中研チーム(電中研・筑波大・金沢大)
【痕跡・遡上】牡鹿半島の鮎川,鮫浦,桃浦 †
- 計測日:4/4
- 計測者:電中研チーム(電中研・筑波大・金沢大)
鮫湾 †
湾に面する海岸から緩やかな斜面上に位置する地区は壊滅的な状況でした.
ここでは,鮫浦地区の谷川小学校の校舎を超える遡上高さ20mを確認しました.
【痕跡・遡上】気仙沼湾 †
- 計測日:4/5
- 計測者:第2期名大・京大チーム(川崎)
【痕跡】陸前高田~両石の半島部 †
- 計測者:東大(佐藤)・東京海洋大・ジョージア工科大チーム
(Runup, Inundation height, T.P.表示)
- 両石(バイパス両石トンネル下):23m(R)
- 大槌港:12.5m(R)
- 箱崎白浜:14m(R)
- 大仮宿:31m(R, 海面から)
- 仮宿:17m(R)
- 広田半島大野海岸:12.5m(I)
- 広田半島先端「集」:14m(I)
- 唐桑半島先端:19m(R, 海面から)
- 唐桑半島石浜:14m(R, 海面から)
- 唐桑半島只越:11m(I, 海面から)
【遡上】塩竃市 †
【痕跡・遡上】松島周辺 †
- 計測日:4/16
- 計測者:大阪大学(有田)
- 松島湾奥では,護岸の崩壊や水門の不設置によって浸水があった集落もありましたが,防潮堤によって浸水を免れた集落もありました.東松島市の大塚では,地盤沈下がひどく,地図と自分の位置を理解するのに時間がかかりました.同様に,宮戸島での地盤沈下も顕著でした.
【痕跡・遡上】牡鹿半島の西側 †
- 計測日:4/17
- 計測者:大阪大学(有田)
- 宮城県石巻市小渕浜は,浦の浜(湾)と西風出(なりあて)湾に挟まれ
ており両方から津波が越流していました.
住民の証言によると,第1波は浦の浜側から越流しその後,西風出から越流が起こったそうです.その際,浦の浜の津波が引くのを見ていた人が,後ろから来た津波に流されたそうです.
地元の漁師は,3/11から3日間船を起き出ししていたそうです.その際,近くの兎島(標高20m)を津波が飲み込んだと証言されています(確証なし).
【痕跡・遡上】気仙沼大島 †
- 計測日:4/16, 17
- 計測者:大阪市立大学(原口)
- 浸水範囲を2日かけて現地でマッピングしました。
大島浸水域_201104017版.pdf
大島の浦の浜と田中浜の峠は津波時に峠のすぐ南で合流したこと。
峠の最高点にある民家の床下(道路より約2M)まで海水が侵入したこと
など、複数の住人の証言があります。
かつ峠の民家の敷地境のフェンスに松葉を確認しました。
データ †
写真 †
3/12-13日:東北大学・越村先生 †
3/21日:東北大学・越村先生 †
その他 †