====================================================================== このデータの概要 ====================================================================== このデータは,能登半島地震津波合同調査グループにより計測された津波痕跡の調査結果をまとめたものです. 痕跡調査は困難かつ過酷な条件の中で実施されたものであるので、データの利用に際しては、”各調査チームの貢献”に対して最大限の配慮を払ってください。 (1) Webで公開しているのデータですので、基本的には自由に利用して良いですが、これらを利用する場合は、参照Webアドレスとリリース番号(もしくは参照日時)を明記したうえで、「能登半島地震津波調査グループ」による計測結果であることを必ず明記してください。 例:能登半島地震津波調査グループ統一データセット, ver.20240424, 例:能登半島地震津波調査グループデータ, 2024/04/30参照, https://coastal.jp/info/library/noto20240101/ また,以下の参考文献についても必要に応じて引用してください. (2) データの利用については地点・チームごとに計測の対象や精度が異なるため、データの利用には一定の配慮が必要です.  詳しくはwebに掲載してある指針(https://coastal.jp/info/library/noto20240101/usage_jp.pdf)を参照してください. 【参考文献】 - M. Yuhi, S. Umeda, M. Arita, J. Ninomiya, H. Gokon, T. Arikawa, T. Baba, F. Imamura, A. Kawai, K. Kumagai, S. Kure, T. Miyashita, A. Suppasri, H. Nobuoka, T. Shibayama, S. Koshimura and N. Mori, Post-event Survey of the 2024 Noto Peninsula Earthquake Tsunami in Japan. (in revision) - M. Yuhi, S. Umeda, M. Arita, J. Ninomiya, H. Gokon, T. Arikawa, T. Baba, F. Imamura, K. Kumagai, S. Kure, T. Miyashita, A. Suppasri, A. Kawai, H. Nobuoka, T. Shibayama, S. Koshimura and N. Mori, Database of post Event Survey of the 2024 Noto Peninsula Earthquake Tsunami in Japan. (submitted) ====================================================================== データフォーマット ====================================================================== データは,excel形式で以下の順でデータが並んでいます.★が特に重要なデータ項目です. Serial number 通し番号 Site ID 機関毎のID+通し番号 location 計測地点 lat 緯度(北緯)(unit:degree, min, sec) lon 経度(東経)(unit:degree, min, sec) date 計測年月日 time 計測時の時間 (JST) raw measured height ★ 計測津波高1 (生データ) classification 痕跡高の種類 distance 汀線からの遡上距離  (生データ)(unit:m) target tsunami trace 津波痕跡とした対象 measurement method 計測方法 influence of waves 痕跡に対する波浪やしぶきの影響 surrounding conditions 周辺環境の状況(観測値の代表性) reliability ★ 信頼度 tide 計測時潮汐水位(unit:m, TP基準) data source location of tidal correction 潮位補正に使用した潮汐地点 height from TP ★ 津波高2 (TP基準の統一補正値) height from msl ★ 津波高3 (MSL基準の統一補正値) ・経度,緯度の単位は[degree],津波高の単位は[m]です.時間は,24時間で表わされていますので注意してください. ・値が提供されていない項目は,”-”と表示されます. ・津波高は,計測生データ(津波高1),TP基準(津波高2),MSL基準(津波高3)の3種類あります.  計測生データは計測方法によって計測時海面からの高さやTP基準の高さがあります. ・津波痕跡高の種類(type)   R: 遡上高   I: 浸水高   P: 港内津波高(港湾において,岸壁は越えてはいないが明確に高さが分かる津波)   W: 微弱な津波(常時波浪との判別が不可能な微弱な津波) ・対象とした痕跡のタイプ(target tsunami trace):要素点T(最高4点)   4:壁や窓のウォーターマーク   3:漂着後に風の影響を受けない漂着物   2:漂着後に風の影響を受けた可能性のある漂着物   0:目撃者証言のみ   -:(no inundation/run-up observed) ・痕跡高の測定法(measurement method):要素点U(最高6点)   6:RTK/RTX-GNSS等測量機器(測定高は標高,潮位補正不要)   6:水準測量等(測定高は測定時海面からの高さ))   4:手持ちレーザー距離計・ハンドレベル   2:スタッフ+地盤データ   0:その他の方法 ・波浪やしぶきの影響(influence of waves)   S:しぶきの影響を受けた可能性がある   W:波浪/うねりの影響を受けた可能性がある   SW:しぶき,波浪/うねりの影響を受けた可能性がある   No influence:影響なし ・周辺環境の状況(surrounding conditions)   観測値が周辺地域を代表したものである   観測値が周辺地域を代表していない可能性がある ・信頼度(reliability)   A: 要素点TとUの合計点が9-10点   B: 要素点TとUの合計点が7-8点   C: 要素点TとUの合計点が4-6点   D: 要素点TとUの合計点が3点以下 各測定の信頼度は,対象とした痕跡のタイプ,および,痕跡高の測定法(測定に用いられた機器)の2つの観点から総合的・客観的に評価することとし,それぞれについての要素点の合計値にもとづいて以下のように信頼度を分類・評価した. ======================================================================  データセット作成の手順 ====================================================================== 1.データのスクリーニング 2.潮汐補正のためのデータ準備   ・潮位表を用いて観測時の天文潮位を推定 3.潮位補正し,1ファイルに統合 ======================================================================  メモ・分かっている問題 ====================================================================== #252がMSL補正後負の値となっている. ====================================================================== 問い合わせ ====================================================================== このデータの技術的な内容についての質問は,事務局までメール(notots_main@googlegroup.com)で質問してください.事務局はボランティアで実施しています.リアルタイムの対応は期待しないでください. ・事務局   notots_main@googlegroup.com ====================================================================== Update History ====================================================================== release 20240424 調査グループのデータを公開 計測点数303 release 20240510 地点名の誤りを修正