このページでは,予備調査および関連者からのコメントを掲載しています.
北海道 †
3月13日は,一時的に津波警報が出された北海道南部日本海岸を
調査しました.具体的には,余市,岩内,瀬棚,江差です.
これらの漁港では,夕方に潮位の上昇は観察されたものの,岸壁を
越えるようなことはなく,船も人もまったく無事とのことです.
岸壁の高さは測りました.
青森県 †
岩手県 †
3月14日(岩手大学・小笠原)
- 内陸と沿岸部との道路は規制中.
- 救助・支援のみ通行可.
- ヘリコプターによる沿岸と内陸との搬送が繰り返されています.
盛岡市 †
3月14日(岩手大学・小笠原)
- ライフラインは概ね復旧.ただし,食料・燃料の不足
- 大型ショッピングセンターも明日には販売中止になるとのこと.
沿岸部 †
3月14日(岩手大学・小笠原)
陸前高田 †
3月14日(岩手大学・小笠原)
- 人口2万3千人中,1万5千人行方不明
- 大槌町は町全体が壊滅状態:音信不通
- 防災本部が機能していない模様.
宮城県 †
仙台市内 †
3月13日(東北大・越村先生)
- 市内の状況
- 電力は徐々に復旧しつつあるが,断水は継続中.市内のコンビニ等は市民により長い行列.ガソリンスタンドも同様で,入手はきわめて困難.調査の機動性はきわめて低い.国道4号は渋滞しているが通行は可能.しかし4号線から海岸部へのアクセスはきわめて悪い状況.
3月13?日(岩手大学堺先生情報)
- 地震の際に仙台に滞在しており、先程ようやく盛岡に戻った教員の話では、仙台ではレンタカーの貸し出しが休止されており、さらに仙台から盛岡までの国道沿いのガソリンスタンドには長蛇の列だそうです。この教員は、結局ヒッチハイクで戻ってきました。
名取川・仙台空港 †
3月12日(東北大・越村先生)
- 名取川右岸から仙台空港の北側にかけてを調査した.仙台東部道路のアンダーパスを通じて平野一帯を津波が浸水.浸水域は海岸線から3~4km内陸まで到達.浸水限界付近の浸水深のみ計測.1m尺程度(海岸から3km程度).浸水域内は泥水がまだ滞留しており,海岸に近づくことは困難な状況.
若林区 †
3月12日(東北大・越村先生)
- 若林区荒浜付近.東部道路まで浸水.被害状況はきわめて激甚.行方不明者の捜索活動が展開中.
3月13日(東北大・越村先生)
- 午後:若林区岡田付近.東部道路仙台東インターを経て県道23号から入った.津波は23号の六丁の目東まで到達(海岸から約4.5km).道路沿いに浸水深を計測したが(海岸から3km付近,浸水深1m程度),原発関連のニュース(女川の数値が上昇しているとの報道)を聞いて一旦大学に帰着した.
泉区 †
3月14日(東北大・箕浦先生)
- ほぼ復電し、ガソリンスタンドも各所で再開しました。ただ、給油には長蛇の列。
- 近所のスタンドも2kmぐらいつながってます。
- 食料は殆ど手に入りません。2時間並んで、お菓子、ペットボトル1本のみ。自販機もほぼ売り切れ。
青葉区・東北大学 †
3月13日(東北大・越村先生)
- 午前:学内の被害状況,災害対応体制について協議.
- 大学の研究室は壊滅的被害により全て使用不能.サーバ類も破壊された.
- 電源は総合研究棟建物1階部分のみが復帰し,そこをベースにして当面は活動していく予定.
3月14日(東北大・箕浦先生)
- 研究室・自宅はひどい状況.当分は片付けに追われる.
- ガソリンなどの物資が極端に不足している.緊急車両優先で給油は困難.
- 海岸部は,救助作業が続いていることと,瓦礫の山で到底近づけない.また,場所によってはヘドロが腰の高さまであり,危険で入れない.
- 電気は復旧しはじめている.
- 東北大は4月末まで休校の方針.学生は原則実家に帰ること.
福島 †
茨城県 †
3月15日(東北大・箕浦先生)
- 県央では徐々に食品が入荷しているが、まだ十分でない。ミネラルウォーターの入手も容易ではない。
- ガソリン給油には2時間以上の列、一台での量制限。半日以内に売り切れ。
- 日立はこれより状況が悪く、日立より北はさらに悪い。
- また昨日の午前にも、津波来襲の可能性があり避難の指示が出た(昼に可能性が無くなり解除)。
- 以上のため現在の調査スタイルは、被害地域内では、
- 徒歩か自転車で移動、水は自宅から持参のもので、
- 食事はおにぎりと、被災地の生活状況に近づけています。