海岸工学論文集には,1954年の第1回海岸工学講演会に端を発する我が国の海岸工学に関する有用性の高い独創的な研究論文,国内外における特色ある技術開発・ 調査・設計・施工・現場実測などの報告が掲載されており,戦後に発展し,成熟してきた日本の海岸工学の歩みと展開,蓄積された知見が網羅されています. 海岸工学論文集は土木学会の定期刊行物として毎年発刊されてきましたが,2009年からは土木学会論文集B2分冊の特集号として年1回,J-STAGE上で発刊されるようになりました.海岸工学論文集は,下記の投稿要項に従って執筆された論文に対して,海岸工学委員会・論文集編集小委員会が全文査読審査の上,登載を決定します.
著者は論文を執筆する人,投稿者は論文システムに登録される事務的な連絡がつく方 を意味しています.投稿者には,土木学会から請求書が届きますので,4月以降にも必ず連絡が取れるようにして下さい.1名の投稿者で多くの論文を登録することは問題ありません.但し,1名の著者の発表は1回です.
独創的な研究成果で海岸工学上有益な論文,ならびに特色ある調査・設計・施工・現場実測などの報告で工学的に価値のある論文の投稿を歓迎します.査読審査では,次の項目に照らして投稿論文が海岸工学論文集に登載される論文としてふさわしいか総合的に判断します.
新しい知見や独創性がある,現象解明に貢献している,創意工夫に満ちた技術的検討が行われているなど,内容が既知のことから容易には導き得るものではないこと.なお,緊急の災害や事故に関する調査結果,早急に解決すべき問題など,論文の内容がその速報性において意味がある場合も新規性に該当する.
研究・技術の応用性や発展性が認められる,実験・実測データが今後の研究や実務に寄与する,研究・技術の成果に実務へ採り入れられる価値がある,など,内容が工学上,工業上その他実用上価値があること.
全体の構成が適切であり,内容が簡潔・明確に記述されていること.目的と結果が明確で本論の展開が読者に理解できるように記述されていること.
内容に重大な誤りがなく,また読者から見ても信用のおけるものであること.
理論やデータ整理に明らかな誤りがある,都合のよいデータや文献のみを利用しており明らかに公正でない,特定の機器や考え方の宣伝の意図がきわめて強い.
既発表の論文と内容がほぼ重複している,連載形式の構成で個々が独立した論文・報告とは認めがたい,他人の研究・技術成果を明示せずに引用している,など.
研究や検討が論文・報告する段階まで進展していない,修正を要する根本的な指摘事項が非常に多い,など.
登載が決定した論文については,土木学会の規定に基づき、著作権を譲渡していただきます,
掲載された論文に対する討議については,土木学会論文集通常号と同様に,J-Stage上で討議を受け付けます(投稿料が必要です).以下の投稿要領をご参考の上,討議を投稿して下さい.