2013年台風Haiyanによるフィリピン災害
概要
2013年台風30号(Haiyan)はこれまでにない規模と強さの台風であり,フィリピン上陸時に甚大な被害を与えた. 同様な沿岸災害は,我が国にも起きうる可能性あり,本災害を解析し理解することは,将来の減災に直結するものである. 土木学会海岸工学委員会では,本災害に対して積極的に調査し,その特性について解明する予定である.
報告会
- 2013年12月25日(水)14:00-16:00
JSCE-PICE 合同セミナー
現地調査
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Team 1
- 日程
- 団 長:田島芳満(東京大学)
- 副団長:安田誠宏(京都大学)
- 団 員:川崎浩司(名古屋大学),信岡尚道(茨城大学),宮本 守(ICHARM土木研究所).有川太郎(港湾空港技術研究所)※調査期間:12/3-7に先行調査.浅野 雄司(オリエンタルコンサルタンツ),伊東 淳(オリエンタルコンサルタンツ)
Team 2A
- メンバー:森,安田,西嶋(京大防災研),辻尾(パシフィックコンサルタンツ)
- 日程
- 1/24: Abuyog〜Dulagの浸水域,浸水高;Taclobanの建物被災状況
- 1/25: Anibong, Sagkahan (Tacloban)の浸水域,浸水高;Taclobanの建物被災状況 → Guiuan泊
- 1/26: Guiuanの建物被災状況(Team 2Bと混成)
- 1/27: Panay島Iloilo〜Roxasの浸水域,浸水高,建物被災状況
- 1/28: Panay島Roxas周辺沿岸部の浸水域,浸水高,建物被災状況
- 1/29: Panay島Roxas〜Boracayの浸水域,浸水高,建物被災状況
- 1/30: PICE-JSCE joint forum@UPD(フィリピン大ディリマン校)
- 1/31: 帰国
Team 2B
- メンバー:田島(東大),佐々木(東大),信岡(茨城大),下園(東大),Kennedy(ノートルダム大)
- 日程
- 1/23:Tacloban,Bassayの浸水域,浸水高
- 1/24:Hernani(Guiuan泊) 浸水域,浸水高,家屋被災状況
- 1/25:Guiuan(東岸)(Guiuan泊) 浸水域の沿岸分布(広く),浸水高など(Team 2Aと混成)
- 1/26:Eastern Samar東岸(Hernani, Guiuan)→Tacloban泊:浸水域の沿岸分布(広く),浸水高など
- 1/27:帰国
調査結果
観測データ
生データ
現地データの概要
- 図面引用の際は『土木学会・フィリピン土木学会合同台風30号高潮災害調査グループ』と明記をお願いします.
- 論文に利用される場合,データソースとなっている以下の関連論文の引用をお願いします
- 1. YOSHIMITSU TAJIMA et al, INITIAL REPORT OF JSCE-PICE JOINT SURVEY ON THE STORM SURGE DISASTER CAUSED BY TYPHOON HAIYAN, Coast. Eng. J. DOI: 10.1142/S0578563414500065
- 2. Mori, N., M. Kato, S. Kim, H. Mase, Y. Shibutani, T. Takemi, K. Tsuboki and T. Yasuda (2014) Local amplification of storm surge by Super Typhoon Haiyan in Leyte Gulf, Geophysical Research Letters, American Geophysical Union, 10.1002/2014GL060689
- 3. JCIAフィリピン国台風ヨランダ災害緊急復旧復興支援プロジェクト
数値解析結果
日付は初期掲載時で,順次更新されているものがありますので注意して下さい. 個別の結果についての問い合わせは,それぞれの研究機関によろしくお願いします.
気象モデル+高潮モデル
経験的台風モデル+高潮モデル
その他
Link
関連ポータルサイト
台風情報
日本以外の高潮計算結果
被害状況
一般