論文番号 210

著者名 金谷守,西好一,榊山勉,吉田保夫,小笠原正治

論文題目 砕波力を受ける海底砂地盤上のケーソン基礎の安定性に関する実験的研究

討論者 重村利幸(防衛大学)

質疑

 図-3において,間隙水圧が上昇していく理由は何か。

回答

 ケーソン模型に作用する波力が砂地盤にせん断応力として伝達され,繰り返しせん断の影響によって間隙水圧が上昇していったと考えている。

 

討論者 鈴木高二郎(港湾技術研究所水工部耐波研究室)

質疑

 (1)マウンドがある場合,このような大きな間隙水圧が地盤内に発生しないと考えられるが。

 (2)-4に見られるような衝撃的な間隙水圧変化は何故生じるのか。

回答

 (1)実験を行っていないので明確には回答できないが,マウンドがあるとケーソンから砂地盤に伝達される荷重を分散する可能性が考えられるので,マウンドがない場合に比べると間隙水圧の上昇は小さくなると予測される。

 (2)衝撃的な砕波力が作用することによりケーソン模型にロッキングが生じ,これが地盤に全応力の変化として伝達されたため瞬間的に間隙水圧が変動したものと考えられる。

 

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