論文番号 125

著者名 佐藤芳信、真野明、沢本正樹

論文題目 阿武隈川河口の流送土砂

討論者 浅野敏之(鹿児島大学)

質疑

 河川からの流送土砂が領域内の地形変化と一致するよう補正係数を求めているが、wash loadで領域外に出ていくようなことがあるのではないか。これについて航空写真等で確認されていないか。

回答

 阿武隈川において、過去50年間の観測史上最大規模の出水であった1986年の出水時に、建設省東北地方建設局仙台工事事務所が行った航空写真から、流送土砂量の算定に設定した海側の領域を越えて濁った水が流出していることを確認している。しかし、今回設定した沖側境界より沖側では深浅測量が行われていないこと、また沖に行くほど堆積高さは小さくなり、測量精度との関係で堆積土砂量を算定することが難しいことから、本論文の解析対象からははずしてある。

 

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