論文番号 10

著者名 北條鉄也・真野明

論文題目 粒子追跡法を用いた砕波帯の表面流速測定

討論者 山西博幸(九大・工)

質疑

 粒子と流体運動の追随生の問題は差し置いて,ストロボを用いた本研究の手法を用いることで,高速ビデオカメラを用いずとも流体運動を細かく記録できる方法の提案は,大変興味深く拝聴しました.

 さて,ストロボ発光間隔 5ms としているが,1回目の発光と2回目の発光との間で,光の残存時間による影響はビデオ撮影に影響を与えないのか.

回答

 ストロボの発光間隔を詳細に図示すると,図2のようになっている.

 本実験では,図1のようにストロボ発光信号が不規則な形を示すことない.また,ストロボの閃光時間は 20μs であり,トレーサ粒子の運動速度 200 cm/s であったと仮定しても,この時間に波の進む距離は4.0×10-3 cmであり,トレーサ粒子の直径などを考慮すると,光の残存時間によるビデオ撮影への影響は少ないといえる.

目次に戻る